> 私鉄屋雑記帳 世界一の路面電車都市、メルボルン #4
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三条イツキ

Author:三条イツキ
どこまでも続く田園風景の中を、のんびりと単行の古びた電車が、ゆらゆら車体を揺らしながら、釣り掛けの轟音を残して通り過ぎてゆく…
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世界一の路面電車都市、メルボルン #4
#3の続きです。


フリンダースストリート(Flinders St.)駅からメトロのグレン・ウェイバリー(Glen Waverley)線に乗って約15分のところにある、クーヨン(Kooyong)という小さな駅にやってきました。
周辺は閑静な住宅街ですが、駅に隣接しているクーヨン・ローン・テニスクラブは、かつて全豪オープンが行われていた名門クラブなので、テニスが好きな方は聞いたことがある地名かもしれません。


日本の地方都市にありそうな無人駅で、改札口もカードリーダーとチャージ機が置いてあるだけ。
メトロでは既に磁気券の取り扱いが廃止されていて、乗車にはICカードのMykiが必須というシステムなので、どの駅も改札口がとても簡素です(トラムも車内では現金を扱っていません)
そのMykiですが、コイツがなかなかのクセ者でして、決められたゾーン内であればメトロやトラム、バスを何度乗り降りしても2時間まで均一運賃になるのはとても便利なのですが、なんと一度カードにチャージしたお金は払い戻しできません(汗;
いや、厳密にはオーストラリア国内に住んでいれば、後日送金というかたちで払い戻せるらしいのですが…ゾーンを跨いでしまったり、2時間で戻って来られるか微妙な時に、罰金が怖いので多めにチャージしておく、ということが外国人にはできない仕様なんですね。
一度受け取った金は返さないでござる、というクソ生意気なカードです、マイキーだけに。

さてさて、Mykiの愚痴はこの程度にしておいて、なぜこんな郊外の小駅で降りたのかといいますと…



駅前の踏切が、トラムと平面交差になっているからです!
国内では、松山の大手町にしかない鉄道×軌道の平面交差が、こちらメルボルンではクーヨン駅の他にも、一つ先のガーディナー(Gardiner)駅東と、リバーズデール(Riversdale)駅南、それからグレンハントリー(Glenhuntly)駅北の計4ヶ所で見ることが出来ます。


奥に見えるホームがクーヨン駅です。
頭上の架線はメトロが直流1500Vなのに対して、トラムは600Vなのだそうで、同じ600V同士の伊予鉄に比べて複雑で、大掛かりに見えますね。
恐らく、踏切内ではメトロ、トラム両方ともデッドセクションになっていて、お互いが干渉しないような仕組みなのでしょう。


すぐ側には、長年クーヨン踏切の安全を見守ってきただろう、年季の入った踏切小屋。


そして警報機も打鐘式で、カランカランと微妙に調子の外れた、これがまた何とも哀愁漂う音色を奏でるんですよ!
ホントこれでもかって言うくらい、萌え要素が詰まっていますw


ガタガタと響くジョイント音も平面交差ならでは。
踏切の前後ではメトロ側にも速度制限が設けられていて、ゆっくりと通過して行きます。


運転頻度は、平日データイムのダイヤで、メトロが毎時4本、トラムは毎時5本。
何本か待ってみたものの、タイミングが合ったのはこの1回だけでした。
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