> 私鉄屋雑記帳 世界一の路面電車都市、メルボルン #1
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三条イツキ

Author:三条イツキ
どこまでも続く田園風景の中を、のんびりと単行の古びた電車が、ゆらゆら車体を揺らしながら、釣り掛けの轟音を残して通り過ぎてゆく…
私鉄系旧型電車が好きな管理人が、国内の地方私鉄から海外の軽便鉄道まで、気の向くままに写真を撮り歩いては書き綴るブログです。
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世界一の路面電車都市、メルボルン #1

全盛期の都電をも凌ぐ総延長250kmの広大なネットワークに、25系統の路線、1763箇所の電停があり、501両(編成)もの車両が活躍しているという、世界最大の路面電車の街、メルボルン。
アメリカ各地でメルボルン出身の車両を見かけて、前々から行ってみたいなぁと思っていたのですが…遂に!その憧れの街へ行ってきました!!


それはもう縦横無尽にトラムが走り回っている市内。
あっちを向いてもトラム、こっちを向いてもトラムってなもんで、気がつけば5日間の滞在で撮影枚数は1000枚を軽く超えてしまいましたw
さて何から記事にしようか…という感じなのですが、形式別に簡単な解説を交えながらアップしていきたいと思います。



まずはZクラスと呼ばれるグループから。
1975年から83年までに230両が製造されましたが、現在は廃車が進み146両が活躍中だそうです。
Z1形、Z2形、Z3形の3種類あり、Z1形、Z2形はほぼ同一設計で、扉の数が片側2箇所、正面のライトが丸型なのに対して、Z3形は片側3箇所に増え、ライトも角型で少し近代的な装いになります。




また塗装にバリエーションがあるのも、この形式の特徴です。
ここ最近、メルボルンのトラムは運行会社がころころと変わり、その都度塗装も変更されているのですが、他の形式(後述のWクラスを除く)では見掛けない旧塗装が、Zクラスには多く残っています。
恐らく近いうち廃車になるクルマは、塗装を替えていないのでしょうね。


これが一番新しい塗装です。
ちなみにメルボルンのトラム、メトロ(近郊電車)、バスは、PTV(Public Transport Victoria)というビクトリア州の組織が一括で車両を保有しているのだそうで、


トラムは緑、メトロは青、


バスはオレンジという風に色分けされ、お洒落にまとまっています。



おっと話が逸れてしまいました(^-^;
続いてAクラスは1983年から87年に70両製造され、そのうち火災により廃車となった231号車を除いた、69両が活躍しています。
A1形とA2形の2種類あり、デビュー当初A1形は集電装置がポール、A2形はパンタグラフだったそうなのですが、現在はどちらもシングルアームパンタに改造されているので、車体の通し番号を見ないと区別が付きません(231~258がA1、259~300がA2)


それにしてもこの顔、どこかで見覚えが…あ、香港軽鉄だ(笑)
あれも一部がオーストラリア製でしたね。
足回りは電機子チョッパで、広電の軽快電車とそっくりな音がします。



Aクラスを2連接にしたようなクルマがBクラスです。
1984~94年までに132編成製造され、全車が活躍しています。
車両数が多く、特に都心では各系統に片寄りなく走っているので、最も良く見かける形式だと思います。




BクラスにはB1形、B2形の2種類あるのですが、この写真に写っているクルマは全てB2形です。
と言うのも、B1形は2編成しか居ないので、今回は遭遇できなかったんですよ(汗;
B1形はメルボルン南部を走っていたポートメルボルン(Port Melbourne)線とセントキルダ(St Kilda)線が、普通鉄道から路面電車へ転換されることを見越して投入されたので、当初は名鉄モ770形のような、高床ホームに対応した折り畳み式ステップを装備していたそうです。
ところが、後に低床ホームを設置する方針に変更され、B2形と同じ構造へと改造されてしまったので、少数派なだけでなく、ぱっと見ただけではB2形と区別が付かないという、非常に捕獲が難しいクルマになっています。

余談ですが、この路面電車化が行わた2路線には電車時代の高床ホームが今も残っていたり、もともと路面を走っていたトラムとトラム同士で立体交差する区間があったりと、見所満載だったということを後になって知りました…抜かったです(-_-;


車内はこんな感じ。
吊り革や握り棒が蛍光色をしていて、おもちゃみたいですね。
座席は、日本の路面電車と同じクッション性のあるモケット張りで、とても快適です。
出入口にあるカードリーダーはMykiというICカード用の読み取り機ですが、なんとCBDと呼ばれる中心部の指定エリア内であれば、どの電車に乗っても無料!という超太っ腹システムなので、気軽に乗ることができます。

#2に続きます。
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