> 私鉄屋雑記帳 ケアンズ熱帯テツ紀行#4 製糖鉄道
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三条イツキ

Author:三条イツキ
どこまでも続く田園風景の中を、のんびりと単行の古びた電車が、ゆらゆら車体を揺らしながら、釣り掛けの轟音を残して通り過ぎてゆく…
私鉄系旧型電車が好きな管理人が、国内の地方私鉄から海外の軽便鉄道まで、気の向くままに写真を撮り歩いては書き綴るブログです。
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ケアンズ熱帯テツ紀行#4 製糖鉄道
踏切マークへ吸い寄せされるように(笑)ハイウェイの向こう側へ渡ると…



ぬ゛おぉぉ!?そこには、へろへろと伸びる怪しげな軌道が…!!



しかもいっぱいwww

実はこれ、サトウキビ運搬用の専用線なんですね。
かつて沖縄でもサトウキビ列車が走っていて、特に南大東島のは、沖縄本島からも遠く離れた小さな島の鉄道…という、濃いぃロケーションが好き過ぎるんですがw
残念ながら、日本からは姿を消してしまいました。
今ではハワイのシュガートレインの方が、観光地化しているので有名かもしれません(^-^;
そんな南の島を走るイメージのサトウキビ列車ですが、なんとクイーンズランド州の製糖鉄道は総延長4000km!
広大な敷地面積を誇るサトウキビ畑を網羅することで、長さも輸送量も世界最大規模なんだとか!!

…さすが大陸、ケタが違うぜ。
ケアンズにも縦横無尽に張り巡らされていて、街のあちこちで軌道を見かけます。



メジャーなど都合よく持っていたりしないので、とりあえず三条の足と比較vv
資料によると、軌間は610mmだそうです。北勢線や内部線よりも少し狭いんですね。



そこらじゅうに放置されたカゴ車たち。
サトウキビ列車は、当然サトウキビの収穫期以外は運休してしまうので、オフシーズンは廃線か!?と見紛うほど、軌道が好き放題荒れてますwww
それにしても動いている姿を見たかったですね…。

こんなべろんべろんな軽便鉄道が、忙しなくクルマの行き交う立派なハイウェイを堂々と渡るなんて!
それも、サトウキビを満載にした長編成がのろのろ~っと横断している姿を想像すると、やっぱりオーストラリアって長閑なんだなぁと癒される…
というか、むしろ事故とか起こらないのか心配する。

軌道の一部はグーグルマップにも載っているので、ストリートビューを併用すればネットでもある程度把握できるんですが、現地の本屋さんで支線の隅々まで書かれた地図を発見したので即購入しましたw
現地ではサトウキビ列車のことを「Tram」と言うらしく、地図の至る所にトラムの文字が…路面電車の他に、軽便鉄道やトロッコ的な意味合いもあるんですね。
ケアンズに路面電車が走っているワケではないのでご注意を(^-^;

でもって地図を眺めていると、ケアンズから南へ20kmほど下がったゴードンベール(Gordonvale)という街にある、製糖工場を中心に軌道が敷かれていることが分かります。
オフシーズンとはいえ、せっかくなので機関車を見ておきたい!ので、ちょっくら行ってみることにしました。



ケアンズからゴードンベールへは、サンバス(Sunbus)という青い路線バスが走っています。



ゴードンベールにもQRの駅があります。
なかなか好ましい木造駅舎ですが、いかんせん週に5往復しか走っていないので…列車で行くのは至難の業。
というか、絢爛豪華な寝台列車に1駅だけ乗るのもアホ過ぎるしなぁwww



駅のすぐ後ろが製糖工場。
木造の無人駅と工場…という佇まいは、どことなーく鶴見線の浅野とか安善に似てる気がしますね。
ただ京浜工業地帯のような薬品臭ではなくて、代わりにサトウキビ独特の甘臭い(?)ニオイが漂っていますがwww



無人でホームへ入り放題なのも鶴見線と同じ。
ホームから工場の方を眺めると…ありましたよ、機関庫!
機関車らしきシルエットも見えますが、ちょっとQRとの境目にあるフェンスが邪魔なので、公道から撮影できるスポットを探しながら駅の裏手へ…



おぉぉ、こりゃまたモノ凄く怪しいwww

各地から運んできたサトウキビを積み下ろす設備でしょうか。
ここは軌道と立体交差になっていて、公道から工場内を見渡すことができます。
面白いのは、ナローの製糖鉄道が立派な立体交差なのに対して、本線のQRは踏切という点。
立体にしないとシーズン期に長期間道路が寸断されてしまう…という事情があるにせよ、何だこの下剋上っぷりはwww



お休み中の機関車!
なかなか年季の入ったクルマですね。このへろさ加減といい、道路を横断したりするからか目立つ色に塗られた車体といい、なんだか東南アジアの国に居るかのようwww



道路の反対側にも機関車が。
こちらは新車でしょうか、カチっとしたデザインをしています。



ずらーっと並んだカゴ車の山!!!
草に埋もれてしまっていますが、後ろの空き地に見える場所にも軌道が敷かれていて、巨大なヤードになっています。
きっと収穫期には、サトウキビを満載にした列車で賑わうんだろうなぁ…。



おまけ。帰りしなに見かけた、水没寸前の鉄橋www
一番奥の華奢なガーター橋がサトウキビ列車のもの。
いや、まぁ雨季のシーズンは列車が来ないので、こんななっても問題ないんでしょうけど…。
そこらじゅうで路盤が陥没してたり、レールが雑草や泥に埋もれてたりするんですが、もちろんシーズン前には点検をするんでしょうね(^-^;
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