> 私鉄屋雑記帳 不死鳥の町にLRT現る。
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三条イツキ

Author:三条イツキ
どこまでも続く田園風景の中を、のんびりと単行の古びた電車が、ゆらゆら車体を揺らしながら、釣り掛けの轟音を残して通り過ぎてゆく…
私鉄系旧型電車が好きな管理人が、国内の地方私鉄から海外の軽便鉄道まで、気の向くままに写真を撮り歩いては書き綴るブログです。
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不死鳥の町にLRT現る。
いきなりですが、今回はところ変わってカリフォルニア州のお隣、アリゾナ州の州都フェニックス(Phoenix)です。隣…といっても、だいたい360マイル(約570キロ)くらい離れてたりしますがwww
これだけ国土がだだっ広いと距離感も違ってくるらしく、現地の人は数100キロ先でも、ちょっと隣町へ行くような感覚だったりしてビックリ(^-^;
実際、ロサンゼルスから東へ進むと、都市圏を出てから町らしい町はフェニックスまで無いワケで…ホント、アメリカはデカいです。



でもってフェニックスには、真新しいLRTが1路線走っています。
砂漠のド真ん中に位置する町、フェニックス。夏場はクソ暑いにもかかわらず、近年はコンピューター関係の会社が増え続け、70年代には50万人だった人口は、90年代に入ってから100万人都市に、2008年の統計では150万人超(!)という爆発的な成長を遂げています。
特に冬場の間だけ、北の寒い地方からこちらへ移り住む人も居るらしく、夏場と冬場で人口が大きく変わるんだとか。
すっかり大都市になったフェニックスですが、例によって地域の主な交通機関はクルマ、クルマ、クルマ…!!もう、ホントこれだからアメリカは…。
当然、フリーウェイは朝晩大渋滞を起こすワケですよ。
そこで、ついにフェニックスと、同じく爆発的な人口増加が続く衛星都市メサを結ぶ20マイル(約32キロ)のLRTが、去年の12月に開通しました。



新しいだけあって、駅のデザインとか物凄く斬新。



切符は他の都市のLRTと同じく、事前に電停備え付けの自販機で購入。
これ、うっかり買い忘れて切符無いまま電車乗っちゃうと、車掌に見つかったら即罰金を払うことになるんで要注意です。
改札が無い分、検札も割と頻繁にやってきます。



これが切符。
運賃は全線$1.75均一で、一日乗車券$3.50もあり。
地域柄、サボテンのイラストが入ってます。



マッククリントック通り/アパッチ通り(MC Clintock Dr./Apachi Blvd.)電停から乗車。
電停名は、どれも縦横の交差する通り名から取ってるんで、名前がめちゃ長いです。
電車の行き先表示には、電停名にプラス列車の走る方向("East Bound"or"West Bound")がスクロールされます。



駅の方向案内だと、電停名+地域名が表示してあるので分かりやすい。
…というか、電停名だけだと地元民以外さっぱりワカラン(^-^;



電車は100番台を名乗る、3連接の低床車で統一されています。
フェニックスの強い日差しに耐えるよう頑丈に作られているそうで、窓も濃いぃスモークガラス。
外から見ると京急2100形みたいな連続窓風のデザインになってるんですが、どこが境目なのかわからないくらい、窓のスモークが濃いです(笑)オマケにドアも真っ黒www
シンプルですが直線的なデザインは”未来の電車”って感じですね。



カバーが上へスライドすると連結器が出てくる仕組みになってます。
お客さんは昼間でも結構乗っていて、全列車2ユニット繋いだ6両編成(?)で運転。
それでも座席はほぼ満席、ちらほら立席が出る感じでした。



で。このかっちょいい電車、実は近畿車輛製…!!メイドインジャパンなんですね。
見た目が外国っぽいんで気付きにくいんですが、意外とアメリカのLRTには日本製が多くて、今年シアトルで開通したLRTも同じく近畿車輛製、日本の技術で作られています。
LRTみたいな”電車”は日本の得意分野ですもんね。

…でも。せっかく良い技術を持ってるのに、本国でそれをあまり発揮できないのは残念なところ…堺市はもう無理っぽいし…将来の希望が持てるのは富山ぐらい(汗;



路線図。真ん中の一方通行になるあたりがフェニックスのダウンタウン。
3色に色分けされているのは地域を表していて、左からフェニックス市=青、テンピー(Tempe)市=赤、メサ(Mesa)市=緑という風になってます。
フェニックスとメサの2大都市を結んでいる…といっても実はメサ市域に入っているのは終点の一駅だけ。ホンの掠る程度なのは、とりあえず一区間だけでもメサまで到達したかった…という感じでしょうか。延伸計画もあるそうですが、今のところ市内の大部分へはLRTと同じValley Metroが運営するバスに乗り換えることになります。
また南部のチャンドラ(Chandler)、ギルバート(Gilbert)、北部のグレンデール(Glendale)といった周辺の都市へもLRTを起点に連絡バスを運行しているようです。





沿線一番のハイライト区間はココ!テンピータウン湖(Tempe Town Lake)を渡る長ーい鉄橋…!!
ほぼ全線に渡って併用軌道なんですが、こことアリゾナ州立大学の敷地内は専用軌道になります。



終点のモンテベロ通り/19番通り(Montebello Ave./19th Ave.)に到着。

ここで、ちょっと面白いコトに気付きました。
終点には自分の乗ってきた電車と1本前に到着した電車の2本が並んでいて、もちろん1本前の電車が先に出発するんですが、日本のようにどっちが先発~みたいな案内が見当たらないんですね。
三条みたく折り返して乗るテツはどうでもいいとして(笑)ここから乗る場合、ぱっと見どっちもドア開いてるし、どっちが先発だかわかんない…ハズなのに、何故かお客さん迷わず先発の方に乗り込んでゆく。
なんでだろうなーって、フシギに思いながら観察してたんですが…先発電車が出発して納得!
先発が出発すると、隣の後発電車がスーっと前のほうへ移動!!
どうやら停止位置が前に出ている方が先発だよ、ということらしいです(^-^;



プライスフリーウェイ/アパッチ通り(Price Fwy./Apache Blvd.)電停付近を走るLRT。

しょーもない余談なんですが、日本語で「フェニックス LRT」ってググると、堺市やら福鉄のサイトがヒットするんですがwww
そう、どちらも”フェニックス通り”というのがあるんですよね。
フェニックスのLRTだからといって、こちらは高床式のオンボロ電車が乗り入れて来たりしないんで念のため(^-^;



おまけ。
ダウンタウンのバスターミナルに茶色いPCCカーがバス2台とセットで展示されていました。
”1940~50年代のトロリーカー”としか説明が無く、詳しくは不明なんですが、恐らくフェニックスを走っていた電車なんでしょう…。
最寄の電停は、ヴァンブレン通り/1番通り(Van Buren St./1st Ave.)を降りてスグ。
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この記事に対するコメント

この写真のP.C.C.カーは、塗色から推測すると、元・カナダのトロント市電のものではないか(近年、LRTに置き換えられて多数が余剰廃車となっていた筈)と思われます。
番号も4000番台なので……。
フィーニックス市電には、4000番台まで行く程、多数の車両が在籍していたとは思われないですし。(アリゾナ州の方、ごめんなさい!!田舎扱いする意図は毛頭ございません!!)
【2010/10/22 20:05】 URL | 紅玉国光(富山県) #kjunLMts [ 編集]


どうも~はじめまして!コメントありがとうございます。

さっそくググってみたところ、カナダやアメリカのファンサイトが多数ヒット!!元トロント市電で間違いないようです。
また現役時代に比べ、随分と色褪せていることもわかりました…実際は、もう少し赤みの強い阪急マルーンのような色をしています。北国トロントから砂漠の町フェニックスへやって来たワケで、環境の変化について行けてないのかも(^-^;

現地のサイトを漁っているうちに、いろいろと面白い情報を入手できたので、まとめて記事にしてみました。
貴重な情報、ありがとうございましたm(_ _)m
【2010/10/27 00:21】 URL | 三条イツキ #wgmg.h4A [ 編集]


管理人様へ。こちらこそ、おぼろ気な昔の記憶を頼りにごちゃごちゃ申し上げて大変失礼致しました……。
小生(紅玉)は富山市内に住んでおりますが、市電本線の沿線なので、ライトレール系の車両にありつける機会が少なくて……。
8000形が来れば「もうけ」でして、大抵は7000形でガラガラゴロゴロ(笑)。
それでも、座席部分が多いのだけは有難いのですがねぇ。
以前「ニセ新車」と悪口を言われた8000形類似の新塗装も今一つだし。
旧塗色で残っている7018に当たると「ホッ」とします(苦笑)。

いっそのこと、東京都電8000形、仙台市電400形、名古屋市電800形等の「消滅した類似スタイルの車両」の塗色を再現してみたらどうでしょうかねぇ……。サンフランシスコ市電の様に……。
【2010/11/04 20:10】 URL | 紅玉国光(富山県) #xTjF.3u6 [ 編集]


追記 アリゾナ州フィーニックスの旧市電が開業した頃……と言えば、トゥームストーンのOKコラルで「ワイアット・アープ」が「クラントン一家」と決闘を演じた時代から、せいぜい20~30年程度……だった筈ですよねぇ。
(注:実際のワイアットは、悪人を本当に撃ち殺した事は滅多に無かったそうで、例外とも言えるOKコラル事件は、地元アリゾナの「政争」に巻き込まれた結果らしく、反対派からは「濫りに私闘を行った」として告訴されたり、クラントン派の報復で兄弟が死傷する等あって、アリゾナに嫌気がさした彼は、カリフォルニアに移住、そこで天寿を全うしています。
多分、PEの電車を利用する事もあったのではないでしょうかね……)
そんな時代から幾らもしない内に、電車と自動車の時代を迎えた訳で……。

ひょっとすると、「ジェロニモ」と面識があったかも知れない、アパッチの古老達が、
「ヤレヤレ、白人の魔法(?)でトンデモナイモノをこしらえるもんだねぇ。馬無し馬車に、カミナリ様の力とやらで走る巨大な車……と来たもんだ。」
と、驚き呆れながらも、貧しく殺伐としてはいたが、白人の作ったルールに縛られない、時間と金に追い回されない自由を満喫出来た時代を偲んで、しみじみ語り合ってでもいただろうか……と想像すると、ホロリとしつつも複雑な気分にさせられます……。
【2010/11/04 20:26】 URL | 紅玉国光(富山県) #xTjF.3u6 [ 編集]


どうも~コメントありがとうございます!

地鉄の市内線沿線にお住まいですか~。富山の路面電車には明るい話題が多くで良いですね!
今後は大学前のネックが解消されると、本線の方にも3連接の低床車(愛称はサントラム…でしたっけ?)を大量投入する予定だそうで、ボロのデ7000ももう先が見えてきました。
ここのところ北陸方面はご無沙汰な三条、セントラムの試乗もまだなので、また近いうちに行きたいですねぇ(^-^;

デ7000の都電塗装…ちょっと見てみたいかも(笑)
いま流行の姉妹提携を結べば…!! 

追記は”OK牧場”のお話ですね。アメリカの鉄道史は、日本のそれとはだいぶ異なっていて、鉄道網の整備がやっと充実してきた…かと思いきや、随分早い時期に路面電車やインターバンが街から丸ごと消えていたりして。まさに諸行無常、全盛期はホンの僅かな期間だけ、だったんですよね…。
【2010/11/09 20:37】 URL | 三条イツキ #wgmg.h4A [ 編集]


市電(正式には富山地方鉄道市内軌道線ですが、ほぼ「市電」で通じます。大統合前は本当に「市営電車」だった訳ですし)は、紅玉に取っては、身近過ぎて有難味が分からないに近い存在でして(苦笑)。
神通川を渡る富山大橋の新橋梁は、もう基礎は出来上がっておりまして、後は取付道路の工事にかかるばかり……と云った状況です。
「やっと単線区間が解消する!!富山市民80年来の悲願成就!!」
が一般的な声ですが、いざ切り替え……となると、あの旧橋梁の単線区間をガラガラゴロゴロ……が、急に名残惜しくなるのでしょうね……。
セントラムの通る区間(県庁前側)に、まだ石畳が一部、残っていたりもしますが。
アスファルトで継ぎ接ぎ補修されているのが痛々しいので、保存するなら完全に復元して欲しい……(しかし、地鉄の「カネガナイ」事情も紅玉、十分承知しては居るので~)。

因みに紅玉の住んでいる所は、実は南富山から徒歩5分……。
昔、除雪車として使われていた単車や、構内入換・除雪用に無番で残っていた旧・庄川水力電気流れの電機がまだ残っていた時代には、それはもぅ、飽かずに眺めていたい場所だった「南富山車両区」も、ライトレール受け入れに伴い配線が一部変更、架線も張り直し、と、雰囲気が変わりつつあります。(笹津線の線路跡が舗装され一般道路になったため、通り抜けの車が増えて、線路傍からのんびり眺めるどころではなくなったのが残念……)

また、機会がお有りでしたら、いらして下さいませ。
「のりもの」も「たべもの」も「いきもの」も楽しい“TOYAMA”へ、ようこそ……。
【2010/11/10 19:58】 URL | 紅玉国光 #xTjF.3u6 [ 編集]


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