> 私鉄屋雑記帳 海辺の町に残る、パシフィック電鉄の欠片(かけら)
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三条イツキ

Author:三条イツキ
どこまでも続く田園風景の中を、のんびりと単行の古びた電車が、ゆらゆら車体を揺らしながら、釣り掛けの轟音を残して通り過ぎてゆく…
私鉄系旧型電車が好きな管理人が、国内の地方私鉄から海外の軽便鉄道まで、気の向くままに写真を撮り歩いては書き綴るブログです。
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海辺の町に残る、パシフィック電鉄の欠片(かけら)
どうもー、暫らくアメリカ行ってました三条です。更新途絶えてましたが、生きてます(^-^;
以前にも何度かupしてきましたが、鉄道とは一切無縁と思われがちなクルマ社会のアメリカと言えど、人口の密集するカリフォルニア州の各都市では、交通機関がある程度発達していて、テツ的に見てもなかなか面白いスポットがあったりします。

というワケで、現地でテツ活動もしてきたので順次upしたいと思います。



まずはロサンゼルス近くの港町、サンペドロ(San Pedro)へ。
東京で言うところの川崎のような町で、工場ばかりが建ち並ぶところなんですが…ここのダウンタウンに、パシフィック電鉄の車両が動態保存されています。



駅に掲示してある1926年当時の路線図。
パシフィック電鉄…その総延長、最盛期には軌道、鉄道合わせて2000km以上、在籍車両は1000両を越えたといわれ、かつてはロサンゼルス一帯を網の目のように走り回っていた電鉄会社です。
無数の支線からはロサンゼルス中心部まで直通列車が運行され、優等列車も多数、ちょうどいまの名鉄みたいな複雑奇怪なダイヤが繰り広げられていたそうで。
おぉぉ、想像しただけでもワクワクする(笑)
路線図には”世界で最も壮大な電気鉄道システム”なんて書かれていますが、これ、大げさな表現では無いんですね。
ちなみに京急の赤はパシフィック電鉄が由来、なーんて説もあるとおり、日本の私鉄各社が黎明期だった頃は、ここの影響を強く受けていたので、日本でもテツな方なら何となく名前を聞いたことがあるかもしれません。

この辺のことは詳しく調べ始めたらキリが無いので、とりあえず詳しく書かれた日本語のサイトへリンク貼っておきます。http://www.usrail.jp/et-pe-title.htm


それにしても…これだけの路線網が、一旦全て白紙になったんだから凄まじいですよね。



さてさて、そんな現代では幻となってしまった壮大なパシフィック電鉄の欠片は、クルーズ・センター(Cruise Center)~マリーナ(Marina)までの4駅、1.5マイル(約2キロ)の区間を毎週金、土、日曜の昼頃~21:00まで、おおよそ20分間隔で走っています。
週末のみ、というところからも分かるとおり観光路線なんですが…これがなかなかのクセモノで、三条が乗った飛行機は日曜昼にLAへ到着予定。
つまり、着いたその日を逃すと金曜まで待つコトになるんですね(^-^;
運良く飛行機は定時よりも30分ほど早く着き、そこから入国審査やら税関やらもスムーズに通り抜け、LAXからサンペドロへ直行したおかげで、成田を飛び立ってからほぼ12時間でパシフィック電鉄の501号とご対面できましたwww

え…?時差ボケがどーしたっ!?気合だ気合←



サンペドロには500号、501号、1058号の計3両が在籍。
この日は501号1両が行ったり来たりしていましたが、沿線には交換設備らしきものも確認できたので、多客時には同時に2両動くこともあるようです。

現役時代は、それぞれ一の位、十の位を取って「ファイブ」、「テン」と呼ばれていたそうです。が…どうも調べていくうちに、ファイブのレプリカ疑惑が浮上…(汗; 最初は英語の文献で見つけたんで自信なかったんですが、なんと日本語のウィキペにも記述を発見。
どうやら、いま目の前にいる2両のファイブたちは、2003年に船舶工場で新造したレプリカだそうで、オリジナルは「オレンジ・エンパヤー鉄道博物館」(Orange Empire Railway Museum ここも行こうと思ってたんですが、同じく週末のみ開館、しかも空港から遠いんで諦めました;;)にあるんだとか。
またテンの方も、似た車体を持つ個人所有の950系をテン風に改造して(居るんでしょうねぇ、お金持ちでテツな方が^-^;)実際には1057号までしか存在しなかったテンの58両目、”1058”と名づけたものをサンペドロへ持ってきたそうなので、これも厳密にはホンモノではない…ということにorz



しかーし!!レプリカとは言え、侮る無かれ。
ホンモノの図面から徹底的に作り直したので、いわゆるレトロ調的なものではなく、ニセモノ臭が全くありません。
そのウィキペの記事によれば、足回りやら集電装置といったメカ的な部分は現代のものを使ってるそうですが…うーん、厳つい台車とか年季の入った車体を見てると、全く違和感ナシ…(^-^;

ここまで完璧に仕上がっていれば、レプリカだなんて気にしない!





501号の車内。
座席は木製なので、ゴツゴツした乗り心地がします。が、こんなんでも立派な転クロなんですよwww

ちなみに切符は車掌から購入。
なんと、たったの1ドルで一日乗り放題…!!





でもって、この熊電並みにヨレヨレな架線柱に惚れたwww
全区間、ずっとこんな調子で傾いてます。

そういえばアメリカって街中の電柱もほとんどが木製ですね。
微妙に傾いてたりして、哀愁漂う姿をしています。



LA港マリタイムミュージアムをバックに走る501号。
サンペドロは工場やコンテナ置き場が広がる工業地帯のド真ん中ですが、電車の走っているダウンタウンエリアは、ちょっとした観光地として整備されています。
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この記事に対するコメント

このPEの旧型電車の台車が、我が国でも京急、大阪市電等で少数使用された(京急のセコハンが流れた越後交通長岡線でも改軌されて使われていた)、テイラー=ACFの台車の様に見えるのですが……。(一見して、ブリル27やMCBでは無いと思う)
【2010/10/22 20:10】 URL | 紅玉国光(富山県) #xTjF.3u6 [ 編集]


こちらのコメントもありがとうございます。

私、台車には疎いんですが、確かにレプリカにしては随分と古風な足回りをしているなぁーと思いました。恐らく、どこかからジャンク品を譲ってもらったのではないでしょうか。
ただ、ゴツゴツとした乗り心地ではありましたが、こんなナリで釣り掛け駆動ではなく、モーターの音は異様に静かだったことが印象的です。
【2010/10/27 00:29】 URL | 三条イツキ #wgmg.h4A [ 編集]


紅玉が調べて見ましたところ、PE500形はセントルイス車輌会社(St.Louis Car Company=SLCC)の製造なので、恐らく台車も、我が国には輸入されなかったため馴染みの薄いSLCC製であると思われます。
吊掛ではなくカルダン駆動になっていた……と云うのは謎ですね。原型は間違い無く吊掛の筈で、台車枠だけ被せて中身はP.C.C.台車(直角カルダン)だったのでしょうか?
なお、ブリルでも我が国に輸入されなかったナンバー60番台の台車に、テイラーと一寸似た台車枠を持つものがあり、これらで可撓継手式駆動の試験が行われた事があるとか、聞いた記憶(うろ覚えですみません……)がありますが、PEは何故かブリルをあまり採用せず(1000形の27MCB3と、単車のバーニイカー程度……)、オリヂナルでは存在していないと思います。
【2010/11/08 19:15】 URL | 紅玉国光 #xTjF.3u6 [ 編集]


一度この世から消滅したクルマを、残っていた図面でもってレプリカで再生させたことから、恐らく台車枠だけ被せて中身はP.C.C.台車…というのが正解でしょう。

ソースがウィキペディアなので信憑性は?なのですが、パシフィック電鉄の欄によると、台車はオリジナルのものではなく、主制御器も鉱山機関車用のものを搭載することで、現代でもメンテナンスがし易く、安定した運行ができるように工夫されているそうです。
【2010/11/09 21:26】 URL | 三条イツキ #wgmg.h4A [ 編集]


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